〜 1枚の写真から 〜
25歳の時、初めて車を買いました。
1973年式のVWビートル。パワステなし、クーラーなし、もちろんMT車で癖のあるクラッチ。後先考えず、勢いで買ってしまった旧車。
運転に慣れるまで何ヶ月もかかりました。故障もしました。
その代わり、「どうして車は動くのか」という「基本」を、この車に教えてもらった気がします。もちろん、運転することの楽しさも。
車の快適性と安全性は向上し、運転時のストレスは驚くほど軽減されました。
その分、「どうして車は動くのか」という「基本」を意識する機会は減り、不具合が生じても、「何が原因なのか」を推察することは容易ではなくなった気がします。
技術の進化により、仕事や生活において便利さと快適さを享受できるようになった分、情報の洪水に翻弄されないよう、「基本」を知り、疎かにしないことがより大切になっていると感じます。
1枚の懐かしい写真から、改めて「基本」の大切さを意識しました。
